別子銅山の産業遺産「日暮別邸記念館」とその周辺を散策してきました。

愛媛県新居浜市といえば、別子銅山が有名ですね。
日本でも有数の「銅の生産量」を誇ってました。
で、別子銅山は一貫して「住友家」が担っていたため、新居浜市は「住友の城下町」とも言えるほど市内に「住友〇〇」が多いです。

でね?
銅を精錬すると発生するのが「亜硫酸ガス」による煙害。
ご存知のように、環境に大変良くないガスです。

■明治38年四阪島の精錬所が操業開始しました。

位置関係は、こんな感じです。
位置関係は、こんな感じです。

もともと新居浜市内の数カ所で精錬していたのですが、煙害を避けるために瀬戸内海沖合約20キロの地点にある「四阪島(しさかじま)」に精錬拠点を置いたんです。

でもね?
風の影響で、今治とかしまなみのあたりに煙害が及んで…

四阪島の精錬所が稼働し始めたのが、明治38年。
明治39年に住友15代当主友純(ともいと)の命により、住友家の別邸として四阪島に建設されたのが今で言うところの「日暮別邸」(ひぐらしべってい)です。

当時はお客様のおもてなしなどで使われていましたが、煙害対策に頭を悩ましていた四阪島精錬所の設計技師が、日が暮れるまで構想を練っていたところから「日暮別邸」と呼ばれるようになったらしいです。

そして、1939年に、煙害問題も完全に解決しました。
煙害解決を追求し続けた技術者の精神や姿勢など、四阪島が住友の歴史を語る上でも書くことの出来ない地と言われています。

※記事の下の方に動画を貼っています。
※良かった観てくださいね。
※チャンネル登録も、よろしくお願いします。

■2018年に移築された日暮別邸

移築し2018年にオープンした「日暮別邸記念館」。
移築し2018年にオープンした「日暮別邸記念館」。

ご存知のように別子銅山は1973年に閉山しました。
1976年に四阪島での銅の精錬も集結。

築後110年あまりの歳月を経て老朽化にさらされた「日暮別邸」を、住友グループ20社が協力して四阪島を展望できる新居浜市の星越山に移築。保存。
四阪島にまつわる先人たちの取り組みや四阪島を紹介する「歴史記念館」として2018年「日暮別邸記念館」としてオープンしました。

■星越山周辺

先日ご紹介した「星越駅駅舎跡」は、星越山のちょうど裏側(南側)にあります。
また、星越山の南斜面に「選鉱場跡」もあり、上部の東平(とうなる:東洋のマチュピチュとか呼ばれてます)、下部の星越と、2大拠点だったんですね。

選鉱場跡は建物も撤去され、立ち入る(見学)も出来ないようです。
星越駅駅舎も、駅舎は残っていますが、見学は出来ないようです。

ゆいつ立ち入れる場所が「日暮別邸記念館」なんですね。

■日暮別邸記念館へのアプローチ

専用駐車場に経つ掲示板。
専用駐車場に経つ掲示板。

オープンが2018年ですから、まだ全然新しく。
駐車場やアプローチルートも、キレイに整備されています。

遥か上に「日暮別邸記念館」が見えます。
遥か上に「日暮別邸記念館」が見えます。

ただ、星越山山麓ですから、高低差約50メートル、坂道(途中から階段)で約300メートル。
運動不足の私からすると、結構きつい坂道です。

山の上の駐車場。
山の上の駐車場。

車でも行けるルートは有るのですが通常はゲートが閉まっています。
足が弱いとか障害を持たれている場合のみ、連絡してゲートを開けてもらう仕組みです。

はい!
頑張って歩いて登ってきましたよ(汗)
標高が高いので、景色が素晴らしい!
新居浜の海浜地区が一望できます。

はぁはぁ言いながら、でもきれいな景色で疲れを癒やしながら…登ってきましたw

■展望台

またまた坂道を登って、展望台へ!
またまた坂道を登って、展望台へ!

記念館の前に、展望台に行きました。
またまた、坂道です(汗)

展望台に着きました。
展望台に着きました。

円形のブロックは、四阪島の大煙突の底部直径(9.7m)を模して作られたらしく。

さすがに大きいですねぇ。
さすがに大きいですねぇ。

さすがに大きい!

新居浜の海浜地区工業地帯を一望できます。
新居浜の海浜地区工業地帯を一望できます。
素晴らしい眺めです。
素晴らしい眺めです。

展望は360度パノラマ!

北は市街地、京浜工業地帯。
ぐるっと廻ると、星越の社宅跡、四国山地が広がります。

この展望台だけでも、来る価値はあります!
ただ、屋根?日を遮るものがないので、夏の暑い時はキツイかも。
日除け、影がほしいところですね。

■星越周辺

展望台の下の道を少し下ると、星越地区の産業遺産を見ることができます。

南側の展望。
南側の展望。

こちらは昔社宅が並んでたようです。
いまは全て撤去されてて、コスモス畑になってますね。

選鉱場跡。
選鉱場跡。

星越の選鉱場跡地。
今は建物も撤去されていて、基礎しか見えません。
立ち入ることも見学することも、今はできないようです。

でも、この状態でも見る価値はありますね。

■日暮別邸記念館

洋式建築も取り入れられています。
洋式建築も取り入れられています。

建てられたのが明治39年ですからねぇ。
洋式も取り入れ、当時としては大変モダンな建物だったみたいですね。

玄関。
玄関。

「別邸」っていうくらいだから、入り口も普通?
普通の家の玄関みたいですw

玄関ホール。
玄関ホール。

靴を脱いで、備え付けのスリッパに履き替えます。
下駄箱が用意されていますが、見学者が多い時などは、靴は袋に入れて持って見学することもあるみたいです。

受付に台帳が置いてあるので、名前・市内在住かどうか・住友関係者か一般か・などを記載してから見学します。

そうそう、建物内は「撮影禁止」ですので、スマホやカメラは鞄などに入れて入館してくださいね。

■記念館内は…

1階は、応接室と食堂、事務所など。
応接室には壁に暖炉、ソファーなどが置かれ、ホント洋式ですね。
端の方に当時の別邸の模型も置かれていました。
食堂も大きな楕円のテーブルが部屋いっぱいに置かれていて、建築や設計の関するパネルが展示してありました。

そうそう、スタンプラリーもやってるらしく、スタンプと台紙(小冊子)も置かれていました。

2階は第1展示室に「煙害克服の歴史」、第2展示室には「精錬の歴史と四阪島について」展示されていました。
どちらの展示室もそう大きくはなく、ゆっくり回っても30分ぐらいで見学できる感じですね。

■パンフレットゲット!

パンフレットは貰っておきましょう!
パンフレットは貰っておきましょう!

日暮別邸記念館、工都新居浜観光地図などのパンフレトが置かれていましたので、いくつか頂いてきました。

■動画でご紹介

動画を録ってきました。
よかったら観てくださいね。
※チャンネル登録も、よろしくお願いします。

■まとめ

  • 別子銅山の歴史遺産「日暮別邸記念館」に行ってきました。
  • 四阪島から110年余の年月を経て、2018年に星越山に移築されました。
  • 当時としては洋式のモダンな建物です。
  • 展望台からの眺めが素晴らしい
  • 星越駅駅舎、選鉱場跡も少しだけど見れて満足でした
  • 別子銅山・銅製錬の歴史が学べてよかったでう

私は、11月末には新居浜を一旦離れます。
新居浜市各地に散らばる記念館・遺跡・史跡、できるだけ巡りたと思っています。
またお付き合いくださね。

この記事が、皆様のお役に立てば幸いです。
でわ!

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